効果的な学習法: 知識を定式化する20個のルール (11/20)

(This is a translation of "Effective learning: Twenty rules of formulating knowledge" by Dr Piotr Wozniak)

11. 干渉を防げ

似たような物を学習すると混乱します。例えば、2つの単語 historic と historical の意味を区別するのは一苦労です。干渉は、多くの数値を記憶するとき特に顕著です。例: 薬学における薬の最適投与量。もし ある項目の知識によって 他の項目を記憶しにくくなったなら、記憶の干渉が起きています。あなたは ある項目について何年も正確な知識を保持できていたのですが…あるとき突然 別の項目によって どちらも思い出せなくなるのです! 例えば、あなたが地理を学習していて、ベネズエラスリナム・ブラジルの間にある国がガイアナである ことを覚えたとします。ほんの数回の復習で、あなたはこの事実を簡単に思い出せるようになるでしょう。しかしながら、似たような問題を追加すると…これらの国の位置を答えよとか、フランス領ギアナの位置、コロンビアの位置など…、突然、記憶の干渉に悩まされ、想定外の忘却に見舞われるのです。簡単に言うと: どれがどれだか混乱するのです。


経験を積んだSuperMemoユーザにとって、記憶の干渉は 忘却の最たる原因です。いつ干渉が起きるか 前もって知ることは不可能で、しかも唯一の対策は 発見して除去せよ なのです。つまり、多くの場合、知識を定式化する時点では、干渉を予測することは不可能なのです。たがいに関連がうすい項目についても、干渉が起こり得ます。ガイアナ(Guyana) と Guyard、Guyenne (フランスの地名)、kayman…そして アスピリン さえも。干渉のしかたは人それぞれ違います。予想するのは難しいです。


それでも、干渉をできるだけ防いで、損害を軽減することはできます。そうすれば学習過程は ストレスが少なく 精神的に耐えやすいものになるでしょう。ここにいくつかコツを示します:

  • 可能な限り 曖昧さをなくす
  • 最小情報原則を守る (この記事の残りのルールは まず干渉の回避ありき です)
  • 干渉を見つけたら すぐに対策する。つまり強迫観念になる前に (例: 単語 inept を見て「ineptとinaptの意味はわかるんだけど どっちがどっちだかわからない!」と思ったらすぐに)。

(-SuperMemoでは View : Other browsers : Leeches (Shift+F3) を使い、異常に困難な問題を発見・除去する)