練りゴム比較
近所の画材屋で練ゴムをあるだけ買ってきて、約1cm3ちぎり、手触りや消去力を比較した。
ホルベイン KNEADED RUBBER NO.1
硬さ1、粘り1、消去力1
とにかくソフトなので紙を傷めない。消去力は弱いが、そのぶん微調整が効くともいえる。
ホルベイン KNEADED RUBBER NO.3
硬さ2、粘り2、消去力2
同社NO.1よりも硬め・粘りめ、消去力もNO.1より強いようだ。しかし、練ゴムとして正しい使い方(叩くように消す)をしないと、つまり普通の消しゴムのようにこすって消すと、微粒子になって紙面に落ち、以後の描画に悪影響を与える。
バニーコルアート I-Z CLEANER イージークリーナー
硬さ3、粘り3 、消去力3
硬めなので細めに成形し、光の当たりを描くことができる。粘りが強めなので、紙や小物を壁に貼り付けるのにも使える。消去力が強いので微調整は難しい。
袋にチャックはついていないが、封筒状のフタの粘着力があるうちは再度閉じることができる。
文房堂 ARTIST CLEANER ねりゴム
硬さ3、粘り4、消去力3
粘りが強い。紙・小物を貼り付ける用途ならこれが最適。しかし、描線を消去するときに紙面を引っ張り上げるくらい粘着するので、紙を傷めないよう注意して扱う必要がありそうだ。
ヒノデワシ SENSOR デッサン用練ゴム
硬さ1、粘り1 、消去力1
プラスチックのケース入り。特性はホルベインNO.1とほぼ同じ。
STEADTLER art eraser
硬さ2、粘り3、消去力2
灰色の練りゴム。袋は破いて開けるタイプで再利用不可。
個人的な結論
私の利用方法は、まじめに美術デッサンをやっている人とは違うと思う。
- 鉛筆の後ろにひとつまみの練りゴムを貼り付けて使う
- 文字や線を消すことが多く、濃淡の調整に使うことはほぼない
- 小物の仮止めにも使う
このような使い方なので、私の選択は (1)バニーコルアート I-Z CLEANER イージークリーナー (2)文房堂 ARTIST CLEANER ねりゴム、である。