効果的な学習法: 知識を定式化する20個のルール (6/20)
(This is a translation of "Effective learning: Twenty rules of formulating knowledge" by Dr Piotr Wozniak)
6. 画像を使え
視覚野は脳の一部分であり、視覚的刺激を解釈する器官です。視覚野は進化の過程で非常に発達してきました。「一枚の絵は千単語の価値がある (百聞は一見にしかず)」ということわざのとおりです。確かに、一枚の画像を見ると たくさんの詳細を読み取ることができます。それらを記憶に保持するのも簡単です。画像処理能力に比べると、人間の言語処理能力はかなり低いことに気付くでしょう。記憶についても同じことが言えます。画像で情報を表現すれば 忘れにくいのです。
しかし、きれいな画像を見つけたり作ったりする作業には時間がかかります。これに対して、シンプルな Q&A形式の問題を作るのは簡単です。このため、教材として画像を使うとき、ほぼ毎回 手間と効果 を天秤にかける必要があります。画像をうまく使うことで大幅に学習時間を節約できそうな科目は、解剖学・地理・幾何学・化学・歴史、その他たくさん です。
画像がもつ力は、Tony Buzan の マインドマップの人気を理由付けます。マインドマップは抽象的な図であり、個々の概念の論理的つながりを表す図です。