残念、警察庁はやっぱり「自転車は歩道」だったか

http://www.asahi.com/national/update/0219/TKY200702190319.html?ref=rss

自転車通行可能な歩道の調査を始める、というが…
やはり本音はこれ。

歩道上に自転車走行部分を設ける

そう。歩道上に。
って、それじゃダメじゃん。「歩行者と自転車の分離を進める考え」なら、道路交通法に従って、自転車は車道・歩行者は歩道、で何の問題もないはずだ。なのにわざわざ「歩道上に」自転車走行部分を設けるって?
意味がわからない。

やはり警察は、自転車を車道から追放したいのだろうか?


<妄想1>
自動車様にとって邪魔な、貧民の乗り物である歩行補助具「自転車」を、車道から追放しよう。そうして私の実績が認められれば、私という優秀な人材が官僚組織内で出世することになり、日本という国は素晴らしいものになるはずだ。
ところが法案提出間際、体裁を取り繕うためにパブリックコメントを募集してみたら、反対意見が大量に寄せられた。私の素晴らしい法案に反対するとは生意気な愚民どもめ。
愚民どもは、ツーキニスト疋田という教祖に率いられた政治団体らしい。私が疋田を懐柔すれば、愚民どもを黙らせることができるはずだ。その政治団体のトップである自転車推進議員連盟まで乗り込んで、私の素晴らしい法案に反対する気を起こさないよう、工作してくるとしよう。
だが私も官僚だ。嘘は言わない。すべて本当のことを言うが、ハゲ疋田が勝手に自分の都合よく誤解して、反対運動をやめるように誘導してやる。では行くぞ…

「*危険を回避するためやむを得ない状況である場合」は、道路工事など (「など」あらゆる理由でOK) の場合のあくまで限定された緊急避難的なもの。
→(現在の「あくまで例外として」の歩道通行と同じ、しかし数年後には歩道通行が当然になるという「緊急避難」だ…愚民どもが気付くはずはないが)

「車道の左端に自転車レーン」「歩道通行可規制の解除」「歩道の自転車通行指定部分をカラー舗装」
→(歩道の半分をペイントし、そこは車道であると定義すればいい。車道だから徐行義務もなくなり自動車が停止せずに横切れるから交通の活性化にもつながり一石二鳥。オレって天才)
</妄想1>


残念だったな。
道路交通法改悪に反対したのは、左翼や朝鮮人のような、統率された政治団体ではない。
オレたち一人ひとりが独自に情報を集め (提言を読んだり)、自分の頭で考えて、この法案は反対すべきだ、と判断したのだ。
疋田氏は、たまたまそこにいた、活用できる便利な存在にすぎない。
疋田氏を懐柔したからといって、自転車乗りすべてが反対意見を取り下げると思ってるのか? 見くびられたものだな。 (一部の疋田信者は脱落するかもしれないが)

まあ、各個人が独立してネットから情報収集・判断した結果が、たまたま一斉に同じ方向 (法案反対) を向いていた、なんていう現代的な状況は、
「バーチャル(仮想現実)社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」
なんてものを立ち上げてバーチャルは悪! 規制! なんて言ってる警察庁には、
理解できないのだろう。