大人に広がる「ゲーム脳」汚染

残虐ゲームソフト、大阪府が規制を検討 (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/game.html?d=08yomiuri20050308i408&cat=35&typ=t
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  • 残虐なゲームをやると暴力性が増すことを立証するデータがない。(論理が破綻していたり作為的だったり、サンプル数が不十分だったり)
  • 何をもって残虐ゲームと見なすか、の明確な基準がない。

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「こどもの心理に悪影響を与えかねない」ものは、他にもたくさんある。以下のようなものをなぜ規制しないのか?
例えばテレビ。殺人事件ドラマ。刃物で殺傷する時代劇。殴り合いを正当化する格闘技。占い・霊感番組は、こどもの科学的思考という心理に悪影響を与えかねない。特にテレビは、ゲームと違って「スイッチを入れれば何も操作せずに悪影響を *受けることができる*」という点で、こどもへの影響力が強い。
例えばお菓子。おまけつき菓子は、本質とおまけを見分ける能力に悪影響を与えかねない。糖質・脂質の多い菓子は肥満・生活習慣病の原因となり、こどもの健康に悪影響を与えかねない。菓子で満腹感を得たため本来の食事がおろそかになり、心身の健康を維持できなくなり、「キレやすい」こどもが増える懸念もある。
例えば自動車。運動性能をアピールする車種は、こどもにパワーとスピードへの欲求を植え付け、道路交通法違反のほう助にあたる可能性がある。排気ガスによる健康への悪影響も懸念される。
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ところで、「ゲーム脳」教祖のアノ日本大学のトンデモ森教授は、著書や講演で、「ゲームをしているゲーム脳人間の脳波はα波が出ていて、これは痴呆症の脳波パターンと同じである! ゲームは痴呆症と同じだ!!」と主張しているが。
α波って、座禅を組んだり眠ったり、リラックスすると出るようだが?
つまり「寝ている人間の脳波はα波が出ている! これは痴呆症の脳波パターンと同じである! 睡眠は痴呆症と同じだ!!」と?
http://allabout.co.jp/game/gamenews/subject/msub_gbrain.htm
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ところで、ここで、ある危険な食べ物「 X 」について警告を載せてみる。すべて事実だ。

  1. 犯罪者の98%は X を食べている
  2. X を日常的に食べて育った子供の約半数は、テストが平均点以下である
  3. 暴力的犯罪の90%は、 X を食べてから24時間以内に起きている
  4. X は中毒症状を引き起こす。被験者に最初は X と水を与え、後に水だけを与える実験をすると、2日もしないうちに X を異常にほしがる
  5. 新生児に X を与えると、のどをつまらせて苦しがる
  6. 18世紀、どの家も各自で X を焼いていた頃、平均寿命は50歳だった
  7. X を食べるアメリカ人のほとんどは、重大な科学的事実と無意味な統計の区別がつかない

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X = パン
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  1. 犯罪者の98%は パン を食べている → そりゃ犯罪者も普通の人も、パンは食べるわな。
  2. パン を日常的に食べて育った子供の約半数は、テストが平均点以下である → 被験者のテストの結果がおおむねバラけてれば、そりゃ約半数は平均点を下回るでしょ。
  3. 暴力的犯罪の90%は、 パン を食べてから24時間以内に起きている → まあ犯罪の前日にも、食事はとらなきゃ。
  4. パン は中毒症状を引き起こす。被験者に最初は パン と水を与え、後に水だけを与える実験をすると、2日もしないうちに パン を異常にほしがる → 腹が減ってたのね
  5. 新生児に パン を与えると、のどをつまらせて苦しがる → パンを食べるとき、飲み物が欲しくなるよね。牛乳とか。
  6. 18世紀、どの家も各自で パン を焼いていた頃、平均寿命は50歳だった → 18世紀は医学が未熟だった。パンを家庭で作っていたことと医学技術が未発達だったことを強引に結びつけてもねぇ。
  7. パン を食べるアメリカ人のほとんどは、重大な科学的事実と無意味な統計の区別がつかない → この文章に騙されて、危険な食べ物 X を「こどもの健康に悪影響を与えかねない! 法律・条例で規制すべきだ!!」って思っちゃう人って、結構多いのね。