どこまで迷走するのか警察庁

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/gamenews/news/20061225org00m300082000c.html

警察庁:有害ゲーム、コミックは業界自主規制を研究会

警察庁の「バーチャル(仮想現実)社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」(座長・前田雅英首都大学教授)は25日、コンピューターゲームの暴力シーンや性描写のあるコミックの子どもにもたらす弊害を防ぐため、業界団体が自主審査などを通し、子どもへの影響を防ぐべきだなどとする最終報告書をまとめた。同庁はこれを受け、今後、業界団体に取り組みを求める。

報告書は、ゲームの暴力シーンについて、コンピューターグラフィックスの高度化で現実感が高まっており、子どもたちが影響を受けて暴力行為を行う危険が高まったと指摘。さらに暴力シーンで子どもがトラウマ(心的外傷)を受ける危険があり、暴力に慣れることで身近でいじめを目撃しても助けるような気持ちになりにくくなる危険もあるとした。

また、子どもを性行為などの対象とする内容を含むコミックの影響について、実際に性犯罪が起きている例を紹介した。

そのうえで対策として、ゲーム、コミックの業界団体が自主審査を通して、こうした弊害から子どもたちを守る取り組みを進めることが必要と結論づけた。【遠山和彦】

はいはい、規制利権、規制利権。
で、その「バーチャル(略)研究会」ってのを調べると、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%99%E5%BC%8A%E5%AE%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A

座長が「教養学部」、座長代理が「社会情報学部」 (注: 情報工学じゃないぞ! 社会情報学部だ)。あとは PTA、精神科医、警察。
このメンバーを見てわかることは、

「科学者がいない。科学的にものを考えられるメンバーがいない」

ということだ。


正しいか・正しくないか、何が正しいかを冷静に客観的に考えるためには、科学的な手続きを踏まなければならない。科学的な手続きとは、仮説・実験・測定・(再現可能性)・評価・結論、である。*1 この手順とデータを公表することで、科学的な仮説は、すべての人間の目によって正しい・正しくないの厳しいチェックが行われ、結果として本当に正しい説が生き残ることになる。


しかし、教養学部社会学部は…科学的な手順を踏む者たちではない。
社会学とは
 仮説 イコール 結論
だ。仮説イコール結論だから、持論を裏付けるデータはどんなささいなことでも強調し、持論に反するデータは徹底的に無視する。これは正しい・正しくないを判断する学問ではない。自分の偏見をいかにもっともらしく見せるか、という芸だ。
それが社会学というものだ。

http://mazzan.at.infoseek.co.jp/

そんな非科学者の論をもって、ゲーム規制団体を作らせ天下りしようとする警察庁
どこまで狂えば気が済むのか。

*1:天文学など分野によっては実験が不可能なものもあるが…その場合はひたすら測定だ