警察庁がパブリックコメント募集

明けまして。
通常国会召集が近づき、例の道交法案のまわりが活発化してきている。


警察庁道路交通法改正案についてパブリックコメントを募集している。
http://www.npa.go.jp/comment/kouki2/20061229.pdf


やはり、というか。警察庁は、飲酒運転厳罰化などに、自転車のことを紛れ込ませてきた。
これの「3 自転車利用者対策の推進 (1) 通行区分の明確化」を見ると、まるで自転車の車道通行原則の確認、特別な例外として歩道通行可能な条件を明確に定める、と言っているように見えるが…
そんなことは現行法で可能である。
それが守られていないのは警察官の怠慢・無知が原因である。
現行法で可能なことなのに、なぜわざわざ、道交法をいじる必要があるのか? 理由はパブコメ募集の以下の部分にある。

* 3(1)〜(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた 「自転車の安全利用の促進に関する提言」 を踏まえ行うものであり


つまり警察庁は、やはりなにがなんでも例の提言を法制化したい。しかし自転車乗りの反発を避けるため、パブコメ募集にはきれいごとをならべておいて、こっそりと「自転車の安全利用の促進に関する提言」のとおりですよ (車道禁止ですよ) 、ということを通しておく。
このようなからくりは、以下でも指摘されている。
http://www.melma.com/backnumber_16703_3486920/


本来、自転車は車道。買い物のママチャリであっても車道だ。
人々の反発さえなければ、できれば、児童の自転車も車道通行すべきだと思う。
(幼児の自転車は、公園などでの練習専用。歩道も車道も通行不可がいい)


日本の自転車は、「叱られずに大きくなった子供」だ。歩道ばかり走っていれば、違法行為をしても自分が危険にさらされることはない。歩道なら、無灯火・携帯で無謀運転しても、クルマからクラクションで叱られることはない。だから歩道を暴走し、歩行者を危険な目に遭わせている。
自転車は歩道という揺り篭から出て、一人前の車両として、法を守る義務を果たし、車道を走る権利を行使すべきだ。


例の提言にもあるが、日本では「歩道は最も交通事故で死にやすい場所」となっている。
私が歩道を歩くときも、常に周囲・後方から自転車が突っ込んでこないかと、警戒しながら歩いている。これは異常な状態だ。歩道は、最も死にやすい場所ではなく、最も安全な場所でなければならない。

本当はオレ、こんなことは大嫌いだ

プロ市民。在日。謝罪と賠償。アカヒの捏造記事。
そんなものを見てきたから、オレはこんな活動、大嫌いだ。
しかし。
自分の子供が育った後の日本が、遠距離のサイクリングが可能な国であってほしい。
自分の子供が安心して歩道を歩ける社会であってほしい。
自分が老人になったとき、安全な歩道を歩きたい。後ろから迫る自転車に怯えずに。


手遅れになって後悔したくない。


(マルチン・ニーメラー)
はじめにやつらは共産主義者に襲いかかったが、私は共産主義者ではなかったから声をあげなかった。
つぎにやつらは社会主義者労働組合員に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったから声をあげなかった。
つぎにやつらはユダヤ人に襲いかかったが、私はユダヤ人ではなかったから声をあげなかった。
そして、やつらが私に襲いかかったとき、私のために声をあげてくれる人はもう誰もいなかった。