どういうこと? もう少し詳しく

手順1. 画像の設定

白黒の漫画原稿をGIMPで作ります。その下準備として、以下のように設定します。

  • 画像 → モード → グレースケール
  • 画像 → 印刷サイズ → 水平解像度・垂直解像度 、で DPI を設定。紙に印刷する原稿なら、300とか600とか。

手順2. 灰色で塗る

トーンを貼りたい範囲を、そのトーンの % 値の濃さの灰色で塗ります。そうするには「描画色を変更」ダイアログで CMYK モードにして K のところに % 値を入力するのが便利です。
例えば「60L20%」のトーンを再現したければ、 K に 20 を入力します。この色で塗ってください。

手順3. 新聞印刷フィルタ

  • フィルタ → 変形 → 新聞印刷

新聞印刷ダイアログでは、「セルサイズ」だけを入力します。その値は冒頭の式で計算します。
 (CellSize) = \frac{DPI}{\sqrt{2} \cdot L}

DPI は手順1で設定したものです。新聞印刷ダイアログの「入力SPI」の欄に表示されているはずです。

L はスクリーントーンの番号の ライン/インチ値 です。
例えば「60L20%」のトーンを再現したければ、式の L に 60 を代入してください。

原稿が 600DPI で、60L のトーンを再現したい場合、セルサイズは
 (CellSize) = \frac{DPI}{\sqrt{2} \cdot L} \approx \frac{600}{1.4 \cdots \times 60} \approx 7
に設定します。

OK ボタンを押すと、灰色が網トーンに変換されます。