効果的な学習法: 知識を定式化する20個のルール (15/20)

(This is a translation of "Effective learning: Twenty rules of formulating knowledge" by Dr Piotr Wozniak)

15. 感情の状態を利用せよ

鮮やかで衝撃的な例を挙げて 問題を示すことができれば、思い出すことは簡単になります (ただし、同じ道具を使いすぎて 記憶の干渉が起きなければ、ですが)。問題は奇妙な形をとるかもしれません; でも、その問題を自分だけが使うのなら、結果さえ良ければいいのです。具体的で強い感情を呼び起こすものを使ってください: 愛、セックス、戦争、親戚、自分の趣味、リンダ・トリップ、ネルソン・マンデラ、etc。
感情の状態が 記憶の想起に役立つことは よく知られています; しかし、手がかりとなる感情が沸かなかったせいで 情報を思い出せなかった、ということがないようにしてください。

難しい問題

Q: 冗談まじりの軽い会話
A: banter

簡単な問題

Q: 冗談まじりの軽い会話 (例: マンデラとデクラークが1992年にしたような)
A: banter



ネルソン・マンデラと F.W.デクラークの会談に関連して あなたが良い感情を記憶していれば、banter という単語の意味を 素早く把握できるでしょう。この例がなければ、badinage や chat などの単語と 記憶の干渉 が起きるでしょう。この例では、不適切な感情によるリスクはありません。感情のおかげで 学習する概念の意味が 明確に定義できるからです。良く考えられた例によって、学習に要する時間を 何分の一にも短縮できます。私の経験を紹介しますと、実例なし だと 1年のうちに 20回も忘れた問題が、干渉を防ぐ実例をつけたところ、10回の復習だけで 5年以上も覚えていられたことがあります。期間を20年として計算すると、学習時間は 約25分の1 に節約できたことになります。このようなことは珍しいことではありません。前に説明したシンプルさを守るルール記憶の干渉を防ぐルール とともに使うと、効果的に扱うことができます。